お疲れさまでした。
これは、正直、リレーションの上級者じゃないと出来ないかと思います。
(始めての方は出来なくて普通です。一番の難関でした)
設定Mtで設定した詳細を、エントリーに絞り込んで表示させる設定です。
左上の各分類で絞り込み、左下のガイドに、事件に関係するファイルをずらりと表示させます。
ブルーの平面図には次回から事件関連の項目を入れて行く予定です。
さて、ここまでを説明します。
前回までは、マスタで事前登録するための大分類、中分類、小分類の作成でした。
今回は、事前登録されたマスタを、入力時に大分類、中分類、小分類に絞り込んで閲覧させるためのものです。ちょっと難関ですが、前回と別物として考えます。
まず、前回のリレーション図に更にテーブルオカレンス(TO)を追加していきます。
今回は全てTO(仮想テーブル)で成立っており、データを更に絞り込んでいく設定を行います。
設定Mtテーブルから、左下の「+」でTOを作り、「設定Mt大分類」という名称に変更させます。
同じ事を2回続けてください。
「設定Mt中分類」、「設定Mt小分類」という名称に変更します。
そして
エントリーテーブルと各テーブルをidで繋げていきます。
①エントリーの「g大分類」 と 設定Mt大分類の「大分類id」
②エントリーの「g中分類」 と 設定Mt中分類の「中分類id」
③エントリーの「g小分類」 と 設定Mt中分類の「小分類id」
テーブルの右上のポッチを押してスマートにさせます。
更に今度は、大分類、中分類、小分類をそれぞれ、TO化させ、
テーブルの名称を「g大分類」、「g中分類」、「g小分類」に変更させ、各分類のidを
再びエントリーテーブルの同じ名称にそれぞれ繋ぎ合わせます。
だんだん混乱してきたので、設定Mt関連のテーブルをブルー
大中小分類テーブルをピンクに塗ります。
さらに、更に、g中分類のテーブルから、再びTOを作り、「中分類受注」という名称に変更します。
同じくg小分類のテーブルからもTOを作り「小分類受注」という名称に変更します。
さぁ、一番間違いやすい箇所なのでサイズを大きくしてみました。
①設定Mt大分類の右上のポッチを押して内容を広げ、中分類idを探してください。
②設定Mt大分類の「中分類id]と中分類受注の「中分類id」を繋ぎます。
③現在、設定Mt中分類と、エントリーとでは「中分類id」で繋がっていると思うのですが、
「大分類id」も追加して繋げます。
そして、小分類受注と「小分類id」で繋げます
④現在、設定Mt小分類と、エントリーとでは「小分類id」だけで繋がっていると思うのですが、
エントリーの「g大分類」と、設定Mt小分類の「大分類id」
エントリーの「g中分類」と、設定Mt小分類の「中分類id」を繋げてください。
これでOKです。
エントリーのレイアウトを開きます。(後々実際の事件を入力していく画面です)
各フィールドを好きな場所に移動させて、
設定Mt小分類のポータルを設置します。
これも間違いやすいので画面を大きくします。
エントリーレイアウトにある「g大分類」「g中分類」「g小分類」に値一覧を設定していきます。
前回よりも複雑ですので、間違えない様に・・・・・
まず、レイアウトのg大分類をクリックしてアクティブにし、インスペクタからドロップダウンリストを選択します。そうすると、値一覧名を設定する画面が出てきますので、「受注大分類」と設定してください。更にフィールドの値を使用を選択すると、フィールドの設定画面が出てきます。
最初のフィールドは設定Mtを選び、大分類idを選びます。
2番目のフィールドは大分類を選び大分類名を選びます。
ここで間違えると、データは絞り込まれません。
レイアウトに戻り、
g中分類を同じように設定します。
大分類と方法は同じですが、呼び出す内容は全く違います。
写真の通り従ってください。
g小分類も同様です。
(ちょっと、頑張ってみてください)
エントリーのレイアウトを自分が操作しやすい配置に変えて行きます。
自由です。挿入からマージフィールドを設定し、分類idで選んだ後、名称を表示させます。
(マージフィールドは、住所録のシール発行の時に詳しく説明します)
分からなければ飛ばしてください。
実際に分類をいじってみてください。
設定マスタにデータを入れていない場合は、なにも表示されませんが
入っていれば、絞り込まれているはずです。
おかしな動きであれば、リレーションの接続先か、各分類の値一覧の設定ミスです。
たぶん、これが一人で出来るようでしたら、ソフト屋に成れます。
今回ので、データの流れを習得するのは普通は無理です。テーブルは一つなのに、仮想的にテーブルを増やして、データを分岐させています。このデータの流れのことをコンテキストと言います。
文章でいえば文脈の意味で、僕の苦手分野なのですが、いざ、運用で操作するときは随分と楽になります。(全てはそのためです)
最終的には設定Mt小分類のポータルにズラズラと絞り込まれたデータが集まるのですが、慣れてくるとコンテキストの逆から見て行くと流れが理解できるようになります。
グローバルフィールドについては、次回説明します。
動きをみてから説明したほうが良いと思って説明していませんでした。
スクリプト関係の説明や、運用時、ポータルを複数置いたレコード削除の危険性などについても後々説明していきます。
お疲れさまでした。
上記のダウンロード。
はじめまして、石井と申します。(データベースはACCESSを使っていました)
返信削除弁護士ではないのですが事務の方におりまして、ファイルメーカーのお試し期間中に参考に作らさせていただいております。思ったより本格的なので驚いていますが、勉強のためにもと思っています。是非とも完成させていただきたくお願いします。
質問なのですが、ファイルメーカーはiPad向けのレイアウトも同時に作成できると思って、導入を考えているのですが、現在進行しているマスタ側はPCでいいのですが、例えば訪問先や現地という事務所から離れた場所で、受任までの操作が出来ればと思っているのですが、iPadなどを使用する場合はオンラインで可能なのでしょうか、それともバッチ処理のようなイメージなのでしょうか。
写真撮影なども合わせて出来るので、せっかくですからiPadも、と考えておりました。
宜しくお願いいたします。
いらっしゃいませ
返信削除iPadやiPhoneなどに使用するFileMakerGoについては
http://www.filemaker.co.jp/products/filemaker-go/for-iphone/help/1/jp/connect_db.html
FileMakerはオンラインでもバッチ(開発の仕様は変わります)でも利用は可能です。
バッチってなつかしいですね。
たぶんですが、弁護士さん向けでiPadを使用する場合、万が一機密文章など漏洩する危険を考えると、どこまでやるかを先に考えた方が良いのかと思います。
受任までなら大丈夫ですとか、事件管理までとなると見られたくないなどアクセス制限をかけることは可能です。まだ作ってはいませんがカレンダースケジュールですとか、相談、受任、現地での撮影まででしたらiPadの利用価値はあるのかと思います。
(精度を気にしなければ議事録録音自動筆記もできます・・)
一番は、WiFiで応接室なんかにいいですね。
また、バッチ処理となると、PC稼働とiPadのアイドルタイムを考慮して、データを重複させないようidを変えたりする方法もあるのですが、インポート時に元データを消さないように注意して開発しないといけないですね。
13からは、サーバーまで利用するとWebDirectという機能があり、データベースをそのままWeb化して公開することも可能です。セキュリティの問題もあるかとは思いますが、遠い海外からでもオンラインでアクセスが可能になります。コストをかければある程度のことは可能です。(相当重いのでお奨めしませんが・・・)
最後まで、完成したら、iPadのレイアウトも作ってみましょうか(笑)
極端な話し今作っているレイアウトは全てiPadでも見れます。ただ、操作しずらいので、iPad向けに別レイアウトを作っているのです。
けっこうサンプルとかも出てるので、自分でも作れますよ。
はじめまして
返信削除私もファイルメーカーのお試し版をダウンロードしました。
(バージョン13)
質問なのですが、中分類を省略させる事は可能でしょうか。
絞込の階層を一つ抜くということになるのかもしれませんが
けっこう複雑にからみ合っていそうなので、簡単ではなさそう
な気がしました。
データベース側の現行のバージョンが13となっておりますが
外部のソフトからエクスポートさせて、独自の分析やグラフの
使用など、どの程度の自由度があるのか、お答え頂ける範囲
で結構ですので教えて頂けないでしょうか。
徳
いらっしゃいませ。
削除中分類は外すことは出来ます。たぶんスッキリするかもしれません。
しかし、定型の事件名というより、案件や事件、相談の幅が広がっていると伺い、今回は後々の事を考慮して3つの分類を作ってみました。ご商売されている所のクレーマー相談や、学校や会社での苛め問題からの訴訟など、小さくても拡がっていきそうな案件など最終的な事件名に辿り着く前にプロセスとして分類が幾つかあると、後に分類別の意外な統計データなども取得できるかと思います。
中分類は問題なく外せます。(最後まで作ってからご紹介します)
今既に使われているソフトからエクスポート?という事でしょうか。ソフト屋さんに確認は必要かとは思いますが、出来る事は沢山あります。ですがFileMaker側で分析をさせるのは、少しもったいない気がします。一覧や集計、グラフ化など自由度も高く、運用も自由なのですが、FileMakerはフロント側(入力側)にも出力側にも充実していますので、現在使用しているソフトとは別のものを作るという方法も良いのかもしれません。
(苦手なのは、ワードのような長文テキスト印刷くらいです・・・)
依頼人と近い受付や受任までですとか、早い段階で見積もり・・・その場で、この場合は幾ら、これが含まれると幾らのような分かりやすい概算見積もりを発行させたりするのもサービスになるのかもしれません。また、契約書をなるべく簡単に正確に作り上げるために、過去の契約書をデータベース化し、条項ごとに選択、貼り付け、修正などが出来る事も、意外と簡単に出来たりします。 こんな事も出来ますという紹介は制限がないのですが、なるべく合間をみて、ご紹介させていただきます。