2019年6月6日木曜日

今から間に合う!一緒に、軽減税率対応のPOSレジを作りますかぁ? その3

特売の設定(販売休止にも対応)

基本のテーブルが若干出来たので、今のうちに商品マスタテーブルと特売テーブルを繋いでおきます。(完成した後に特売の設定というのはしんどいですからね)


簡単です。いつから、いつまで(開始、終了)の日付と商品情報、特売価格。
ついでと言ってはなんですが、販売休止なんかも設定できるようにしましょう。

その日だけ仕入商品が間違って入荷した、ですとか、本部指示でいつから、いつまで販売をストップするような時に対応します。
売場の販売員さんがPOSレジのボタンに「販売休止」と記されているだけで助かりますよね~。

実際、ケーキ屋さんの製造業でも、小売りの販売業でも何度もありました。
原材料が3日間入って来ないときとか、範囲指定で設定できるからいいですよね。


特売テーブルは対象期間を示すテーブルオカレンス(以降 TO)と、履歴が見れるTOをそれぞれ商品と照合させます。





商品マスタ側で個別に設定する方法。

◆本日に該当するポータルにデータがあれば、特売単価が拾え、範囲外になればNullになります。手間なのですが、構造が分かり易いのであえて2つに分けています。
◆本日該当しようがしまいが、過去に設定した履歴のポータル。




(実際にユーザーが触るUIではないです。開発者用の裏画面です)
どんどんフィールドが追加されていきますねぇ~(笑)


--------------飛ばしていいです-----------------

特売は考え方がいくつもあります。

①商品に対し、割引を表示するのも特売。
(軽減税率後は、1商品に対しての割引表示は難しいです。全体の構成比で割引されますので、もうひとつ同じ商品のレコードを作ってマイナス単価で入力します。他に値引きが無いという条件ですが)①の「マイナス表示」はやらない方がいいですよね~。
お店側は効果があると思いがちです「こんなに、割引してあげたんだよ!」みたいな。
お店側にとってもお客様にとってもそんなに効果はありません。
「ラッキー!」と「ありがたい」は違うので、やるなら「ありがたい」方を選びたいですね。ラッキー!と思われるのは損です。

②スーパーのお茶のように通常は120円だけど、レシートには88円で表示。
「割引き」とか「マイナス表示」など記載はされていない。でも、チラシを見て来店してるので効果は出てるわけです。(やるなら、特売表示か、方法によってはレシートに2つ表示させることは可能)
やるならこれですかね~「特」表示はいいかもしれません。
何事も「さらっと、、」ですね。


③掛率で設定する方法。昔の問屋さんみたいですが、仕入れ先が幾つもあったり、製造販売の場合、原材料や利益率など商品によってさまざまですから、掛率での特売は止めた方がいいかもです。仕入れの交渉が掛率なのでどうしても売価まで掛率設定したくなる気持ちは分かります。パソコンで掛率設定すると見直さない。電卓でひとつひとつ掛率計算して価格で打込むと、ちゃんと売価を考えるようになるんですね。

掛率売価は後の分析しても、なぜ特売にしたかのか理由付けもデタラメになりがちになります。僕的には掛率はやりたくないので、やる場合は個別にカスタマイズしてください。


実際、割引にしても、なぜ割り引いたのか、割り引いた期間、どれだけの集客効果があったのか、後の認知にどれだけ影響を与えたのかを答えられる経営者の方は少ないです。
ポイント割引、百貨店側で用意されたイベント割引、地域でのイベント、催事の出品など
も同じです。
ですが、特売にしても、一種のイベント的な要因があって短期間で損得勘定で測れない効果もあるのは事実です。

僕的には、「特売=値下げだけではない!」と考えてます。ひと手間ひと工夫を加え値上げする期間であってもいいわけです。

余計な事まで書いてしまいました、、、
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特売テーブルのレコード

特売テーブル側でも商品ガイドか何かで複数選択で来て、期間入力して、それぞれ価格を一覧で設定する事も出来ますよね~
でも、今回はしません。カスタマイズしてください(笑)


支店、拠点別の商品の特売設定
たぶん、これは多いかと思います。
商品設定も支店、拠点別になるでしょうし、品番も拠点別に変わるでしょう。
特に、販売休止は全店同じ場合もありますが、拠点別で違うのが普通です。


今回はやりませんが、ご自身で作ってみてください。

ヒントは、商品マスタに拠点id、拠点名を作ります。
(このサンプルでは支店という名称)
それを拠点TOと照合させ、拠点別に商品を登録できるようにします。
(検索で絞り込んで、登録)
あとは、拠点別に特売が設定できたらいいだけです。

もし、分からなければ質問してください。


話を戻します。



ルックアップ
ついでと言ってはなんですが、FileMakerには昔から素晴らしいルックアップという機能があります。僕は頻繁に使っているのですが、開発同業者の中で、ルックアップは怖いと仰る方も居ます。


たとえば、参照元がフラグとかで、1か空欄(Null)の場合は、内容が空欄の場合コピーしないのチェックを付けたままにすると、データを打ち直した時(上書き)変更されません。データが以前のままになっているはずです。
ここだけ気を付ければ影響はありません。

また
◆オプションの計算式で
Lookup ( D受注明細設定_M商品::販売休止 )
上書き出来て索引設定できる。

※例 受注明細と商品マスタを照合

◆計算タイプで
Lookup ( D受注明細設定_M商品::販売休止 )
ルックアップの上書きはされますが、フィールド上書きできず、索引設定できる

◆Evaluate("D受注明細設定_M商品::販売休止";[休止_Evaluate])
という方法もあります。


POSシステムの場合、明細修正という動きはめったに発生しません。
(見積、売上、請求とは違いますよね)
削除、打ち直しが圧倒的に多いです。
お客様を待たせるのが罪となるシステムでは、明細側を計算式にするより、簡単に上書きできる通常オプションのルックアップを選びます。

明細画面(裏画面)


休止した場合


この辺を今、ちゃんと作っておけば、後はけっこう楽かと思います。
受注時の商品ボタン、データ打込み画面、お会計画面を作って、割引やカード、商品券(釣銭あり、なし)、スマホ決済などが入ってくると更に明細テーブルのフィールドがいっぱい追加されます。

今回作らないですけど、iPadでの受注なんか作るにも、先に商品マスタと明細をしかり作っておけば、助かります。





今日はここまで。

FileMakerPro17
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(Win)


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