前回はポータルまでいきましたので、今回は簡単なデータの転記とスクリプトの記述、そして若干の事件項目の追加を行います。
随分前に、別のNavレイアウトで受付は作ってますので、今回のファイルは後々、そこに合体させます。
ですので、受任後の項目を入れて行きましょう。
また、前回(13回)でも実は隠しスクリプトは組んでおりましたが、あえて説明はしませんでした。
ボタンでスクリプトが発動するのではなく、トリガという設定でレイアウト移動をすると、各分類名がリセット(消える)されるスクリプトを組んでいます。
この時点で詳細の説明は割愛します。ボタンで発動させる方法とトリガで発動させる違いを説明しなくてはいけませんので、別途トピで説明いたします。
ではでは・・・
今回までの完成図
正直、事件項目に関しては、どんな項目が必要なのか詳しくはありません。
ここが、自由の良いところで、弁護士さんが必要と思われる項目をいくらでも入れられます。
ただ、事件に対してひとつずつ登録していく項目と
ひとつの事件に複数の担当者(代理人、別弁護士事務所の方・・・)
ひとつの事件に複数の関係者(依頼人、相手、代理人、その他)
ひとつの事件に複数の期日登録(数回に渡る裁判)
などを考慮して作成しなくてはいけません。
でも、大丈夫です。
それが出来て始めて、ワード等の公文書にデータ転記が出来たり、費用計算を含めたり、見積もり請求、入金処理などが可能になるわけです。
ちょっと、先が見えてきたように思います。
今回は、事件に対してひとつずつ登録する項目を設定していきます。
今まで沢山のテーブルを作ってきました。
何処に項目を追加するのか分からなくなってしまうのですが、今まで触らなかったエントリーにフィールドを追加していきます。
前回までの図ですが、空きスペースをうまく使いたいです。
きたない線ですみません。
この線の下を設定していきます。(上の画像でタイプ、テキスト、計算、数字など確認してください)
●事件名はあるので、別名を作ってみました。
これはなぜかというと、検索のためです。後々単純に「事業承継事件」で検索すると、複数出てきます。ですからここは自由に事件の別名を入れられるように作ってみました。
後々、計算式で「依頼人&事件名」でひとまとめにしても良いかと思います。
●受任日は7回のNavレイアウトにも設定していますが、とりあえず合体させるときに調整いたしますので、今回は載せておきます。
●民刑区分 この名称は好きに付けて下さい。ですが、区分という名称は沢山ありますので、後に混乱する可能性があります。事務員さんでも分かる名称が良いのかと思います。
●区分2 これは(一審)とか追記 できるようなフィールドです。
●裁判所 正式な裁判所ではなく、事件に紐付けた略名です。
後々、裁判所とこのデータを照合して、「簡裁」となれば簡易裁判所が絞り込まれると、少し楽になるのかと思います。(データベースを別に作って自動化させることも可能ですね)
●符号 事件番号の符号です。
●番号 事件番号の番号です
●和暦 事件番号の頭です。
これは受任日の年号から計算して和暦に変換しています。
決定日であれば、後に簡単に修正できます。
計算式は
YearName ( 受任日; 0 )
この0というのは、平成26
1の場合は、(平成)26
2の場合は H
となります。
●事件番号
これは、上の事件番号に関する部位を、全角でまとめた計算式です。
RomanZenkaku ( 和暦 ) & " " & 符号 & " " & RomanZenkaku ( 番号 )
「" "」ですが、半角スペースを入れています。
全角であれば、全角に修正してください。
●事件詳細
テキストタイプで事件の詳細を入れます。
エントリーに追加したフィールドを配置させ
好きなように、調整をします。
間を開けているのは、お好きな項目を入れられるように開けました。
でも、これじゃ狭いですよね。
本当は、パソコンのディスプレイはワイドをお奨めしたいのですが、ノートを使用している人のために、狭い画面で作成しています。
そこで、絵の中にある大げさな三角のボタンを利用して、別レイアウトを沢山作って、スライドしたかのように、入力画面を作っていきまます(後ほど)
その前に、分類から絞り込んだデータを、作った項目(フィールド)にデータを転記させるためのボタン設定とスクリプトを設定します。
「スクリプトの管理」を選び、スクリプト名は後に分かる名称を付けます。
プロの方はほとんど英語を使ったりしますが、英語を使ったから処理スピードが速くなるわけではありません、自分や管理者が分かる、という事が大切だと思います。
● エラー処理(オン)
アラートを出さないために頭に付けています。
ロックされていたり、他の人が使っていた時に、簡単な処理やif文を使った処理などで「とにかく、先に進んでよ!」というような時に使ったりしています。
開発者によって皆違いますが・・・
(親切に説明してくれてるサイト いい人多いですよね )
●フィールド設定
フィールド設定[エントリー::事件名;設定Mt小分類::小分類名]
フィールド設定[エントリー::民刑区分;設定Mt小分類::大分類名]
フィールド設定[エントリー::裁判所;設定Mt小分類::裁判所]
フィールド設定[エントリー::符号;設定Mt小分類::符号]
追加したフィールド、事件名であれば、テーブル名の指定、フィールドの指定をして
事件名は、設定Mtの小分類名を貼り付ける!というスクリプトです。
エントリーでは、大分類から小分類まで選ぶわけですから、そこにせっかく持たせたデータがあるので、データを転記させちゃおう!って事です。
各フィールドのタイプはあくまでもテキストに設定してスクリプト側からデータを転記させます。
なぜかというと、フィールド自体を計算式にしてしまうと、違った場合、修正できないかです。
テキストなら、データ転記された後も、修正は可能になります。
●レコード/検索条件確定[]
これは、本当に初心者ユーザーを惑わすのですが、別に検索してるわけではないのですが、昔からこうなんです。「確定」でいいじゃないか!と思いますよね。
ファイルメーカーは、操作中、どの状態でデータがフィールドに保管、保存されているのか、たぶん分かりずらいのですが、入力している最中は保存されていません。
フィールドの外をマウスでカチッとクリックすると保存されるのですが、そこが他のソフトとまったく違うところなんです。他のデータベースでは、「保存」、「修正」とかいちいち選んで操作しなくてはいけないのですが、FMは、そんな必要はまったくありません。
自由に修正し、気がついたら保存・・・・良くもあり、ミスもあります。
どんな時かと言うと、新規で入金など打ち込む時、新規ボタンを押して、そのままポータル明細に入力する場合など明細のid番号が抜けたりする事があります。「あれ、一行抜けてるぞ!!」という事が発生する恐れがあるのです。どのタイミングで「確定」ステップを入れるのかは、今後随時説明をしていきます。
分類が決定したらボタンで今のスクリプトを転記させましょう。
ボタンは自由ですが、エクセルの図表とか使っちゃったりします。けっこう便利
これをコピーして、FMのレイアウトに貼り付け
置きました。
次は、前回説明した、ボタン設定です。
スクリプト実行を選び、今作ったスクリプト名を選びます。
OKを押して完了
では、実際に分類を選んで、矢印ボタンを押してみて下さい。
データが入りましたね。
再度、別の分類を選択しても、ボタンを押さない限りデータは転記されません。
レイアウト、狭いですね。
別のレイアウトにもこれを複製しましょう。
前回作った、なんちゃってスライドレイアウトに、まるごと複製しました。
レイアウトの管理を指定してレイアウト操作順番なんかも変えてみます。
大げさな三角ボタン(下)に、ボタン設定をしてみましょう。
更に、別レイアウトにも丸ごと複製してボタン設定
いくつも作れます。
ここに、事件に対して、複数登録できる担当者や依頼人、相手、代理人などの関係者や、裁判所、数回に渡る裁判などいろんな項目が設定出来ちゃいます。
今回もダウンロード可能にしますので
いじり倒してくださ。
ある程度完成に近づいたらNavレイアウトに全て移植しますので、ここは好きにレイアウトを変えて結構です。(ここでデザインなど気にしなくていいのかと思います)
今回のダウンロード
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