2014年10月29日水曜日

第22回 自分で作ろう! 弁護士向けソフト 見積書と消費税 その1

今回は、見積書を作ってみます。


普段使っていなかったFilemaker Pro 11 Advancedで作ってみます。
(特に意味はありません)

練習なので今まで作ったものとは、別に作ります。
12を持ってる方は、下からダウンロードして変換すれば使えます。
クラシックな画面ですが、12でもクラシックを選択すれば同じような画面で作成することが出来ます。


独特の計算式やフォーマットがあるかとは思いますが、最初は弁護士さん用というのではなく、簡単な基本構成のものを作り、後々、段階を追ってカスタマイズしていきましょう。
作った見積もりから後に作る売上、請求にデータを移行させ、各締日に合わせて一括で請求書を発行したり、入金と、幅が拡がります。

まずテーブルを作ります。



・見積
・見積明細
・商品
・関係者

これが基本構成です。
今回はこれに
いつ変更されても対応できる「税率」を追加し5つのテーブルを作ります。


テーブルが出来たら、各フィールドを設定していきます。

「見積」テーブル
  見積id(数字)オプションのシリアル設定で1増設定
  見積日(日付)
  関係者id(数字)
  タイトル(テキスト)

「見積明細」テーブル
  見積id(数字)
  見積日(日付)ルックアップ
  商品id(数字)
  商品名(テキスト)ルックアップ
  単価(数字)ルックアップ
  数量(数字)
  金額(計算)単価*数量 非保存

「商品」テーブル
  商品id(数字)オプションのシリアル設定で1増設定
  商品名(テキスト)
  単価(数字)

「関係者」テーブル
  関係者id(数字)オプションのシリアル設定で1増設定
  関係者名(テキスト)

「税率」テーブル
  税率id(計算)=1(後で説明)
  いつから(日付)
  いつまで(日付)
  税率

とりあえず、こんなとこ。あとで必要に応じてフィールド追加していきます。弁護士さんは商品テーブルという名称にはならないでしょうが、今回はデータの流れを重視するので、商品でいきます。
税率はいつ変わるかわからない、上がるか下がるか止めになるかもしれない。
後々、請求時に相手の締日によって税率が期日をまたぐ事がありますので、あえて今回は載せています。(321日~420)となると5%の明細も8%の明細も含まれる事が考えられたわけです。ダイレクトに日付計算するのではなく、今回はテーブルのリレーションによって、税率対応しましょう。という試みです。



idkeyにしてリレーションを組んでいきます。
税率テーブルは今は放置。
次にルックアップを設定していきましょう。


ルックアップは
見積明細テーブルに見積テーブルのidを照合して日付をルックアップ、商品からidを照合して商品名と単価を、それぞれルックアップさせます。


このルックアップという機能はKeyによって照合させたテーブルの指定するフィールドを保存することが出来る優れものです。エクセルがこの世に無かった頃、まだリレーションが出来なかったFileMakerでもこの機能のおかげで、沢山の業務ソフト開発ができました。
正規化されず冗長されて膨れ上がりましたが、それでも今に引継がれる素晴らしい機能です。


次に、見積と見積明細の照合を開き、レコード作製許可にチェック、削除にもチェックを入れます。(ゆくゆく過去の取引条件を閲覧する目的で削除にチェックをしない場合もあります)
で、ここまで出来たら、見積もりは60%完成です。



見積のレイアウトを作りましょう。
あ、その前に、関係者と、商品データーを5つくらい入れておいてください。




見積日はオプションの入力日ではなく、インスペクタでドロップカレンダーに設定しましょう。


次に見積テーブルの中に見積明細のポータルを置きます。とりあえず、フィールドは全て入れて、要らないものを消して下さい。


見積idと日付を消しました。



関係者idの後ろに、関係者名のフィールドを持って来ましょう。
明細テーブルに保存する必要が無ければ、リレーション先の関係者フィールドを置きます。
保存する必要があれば、明細テーブルにフィールド関係者名を追加し、ルックアップさせます。
ポータルの上に各フィールドのラベル名称を置きます。



あらかじめ入力した関係者idと商品idにデータを入力してみてください。
ほら、なんだか見積書みたいになりましたね。

すごいすごい!

ん?なにか足りない?
消費税と合計ですね。
さて、これはどのテーブルに置きますか?

見積テーブルでしょぅ



見積テーブルにフィールドを追加していきます。
小計=計算式でSum関数を使って見積明細の金額の合計を出します。
消費税は、とりあえず今は数字のままにしておいてください。
後で、税率マスタと連携させます。
合計=小計+消費税






ほら、できたー!簡単ですよね
スクリプトはひとつも作っていません。

これが見積書の基本です。
これが出来たらいろんな応用ができます。関係者のガイドを出して選んで入力とか、商品ガイドとか、明細別に消費税を設定して課税、非課税を判定させたり、商品に分類を付けて、分類の見積もりとか・・・

今回は印刷レイアウトを作っていないので、次回はリストにしての見積印刷なんかも・・


続きは次回。




(FileMakerPro11以上が必要です)
12,13は変換して使用してください。


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