FileMakerはPCのタッチパネルディスプレイを使用するときなどボタンに音を入れる事が出来ない(昔はハイパーカードみたいに出来た)ので、ウィンドウズのコントロールパネルの警告音を利用して音を入れています。必要がなければ、全てスクリプトから外すのも大変なので音量を下げて使用してください。使用する人は音源ファイルを入れてますのでコントロールパネルで設定してみてください。
按分
按分機能は、レストランやパティスリー、カフェ、居酒屋など外食産業に多く必要とされる機能ですが、最近はカルディなど小売店でも別会計に対応できるようなサービスを取り入れています。
今回は、前回の会計に引き続き、会計の補助、個別会計ができる「按分機能」を作りました。
まずは動きを見てみます。
①最初は商品を選択する画面です。
商品ボタンを押すと、税区分「E」(イートイン)が選択されていれば、デフォルト値「E」で選択されてしまいます。数量は該当する商品数に追加されます。
「苺のショートケーキ3個」のうち1つをテイクアウェイにしたい場合は、商品名がボタンになっていますので、押すと「苺のショートケーキ」が最後の行にばらされて表示されます。税区分を「T」に変更します。
②ばらされた明細
「苺のショートケーキ」自体の数量は変わりませんが、税率が変わりますので、当然合計の金額が変わります。
このボタンは、商品の数量が2個以上あった場合のみばらされます。
③会計画面
また、少しレイアウトを変えました。黒背景の意味のない項目を削除しました。
下の税率別の計算数値が必要なければ消してもいいですが、軽減税率の仕組みや今後の税改正までは、こういうのがあった方がエビデンスのためにも分かり易くていいかもです。
(ちなみにうちの商品は、これが無いので、今回作っていて採用する事にしましたw)
④按分
商品名の背景がグレーに変わり、該当商品名を押すと、別会計のポータルに商品を1個移動します。「今までの明細がボタンに代わり、別会計用の新しい明細に打込む」という仕組みです。商品マスタから選ぶのでなく、受注された明細から数量のかたまりをばらしていきます。
⑤按分 その2
それぞれに会計を行います。会計後は「次の会計」ボタンを押します。
それぞれ、個別会計時にカードや割引、金券などの使用があった場合でも、累積されるようにしています。
最後の方まで会計をすませば、
商品の数量が全てばらされた会計画面に戻されます。(モンブラン2個というのは同じ方がお会計した場合、数量も合算されます)
累積される会計種別は、割引類、カード類、金券や商品券です。あとは釣銭なしの商品券・金券の預かりデータです。別会計に売掛は持たせていません。
釣銭が幾ら、ですとか、現金預かりが幾らとかは売上集計上あまり必要が無いので省きました。
この機能で重要なのは、リレーションです。
全て同じ受注明細テーブルのテーブルオカレンスを使用していることです。
実際に按分に必要な追加TOは③と④です。
按分の画面上は①のテーブルに通常の明細②のデータを④を使って③に移動すると考えればいいのですが、これはここで説明するより、分解して構造を見てください。
(壊れたら、またダウンロードすればいいです)
コメントが多いと気持ち悪いのですが、我慢してください。
デバッグで動きをみながら壊していくと中身が分かるかと思います。
ダウンロード(FileMakerPro17 Win)
次は、レシートとカスタマーディスプレイ
その次は、更新処理、売上ファイルにデータ移行、集計
0 件のコメント:
コメントを投稿